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【ニュース】有休消化を企業に義務付けへ~厚生労働省が検討~
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厚生労働省は企業に対して社員の有給休暇の消化を義務付ける検討に入りました。社員の希望をふまえ年に数日分の有休の取得日を企業が指定する方法で、社員から有休取得を申し出る今の仕組みは職場への遠慮から休みに環境を改善する狙いです。
厚生労働省の労働政策審議会で議論し、来年1月召集の通常国会に出す労働基準法改正案に盛り込む予定。早ければ2016年春の施行を目指します。「ホワイトカラー・エグゼンプション」など労働時間の規制緩和と並行して長時間労働の是正を進め、働き手の生産性を高めます。
現在は有給休暇は、原則として社員が企業に申し出る必要があり、企業には社員に有休を取らせる義務は無く、日本の有休取得率は47%にとどまっています。新しい仕組みではそれぞれの社員が年数日分の有休を取るよう企業側に義務付ける。一般社員に加え管理職も対象とする。中小企業も含む全企業を義務化の対象とする方向で検討が進む見通しです。但し、過剰な規制で企業の負担を増やさないよう、法的義務を課すのは有休20日分の一部にとどめます。今の制度で有休を十分に消化していれば義務を果たしたとみなす方針です。また、未消化の社員が多い企業には罰則規定を設けることを予定しています。