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【ニュース】東京都がキャリアアップ助成金に独自の支援策をおこないます
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東京都では、来年度(平成27年度)から非正規社員の正社員化を促すために約25億円を計上し、独自の対策に乗り出すことを発表しました。現在、厚生労働省が行っているキャリアアップ助成金の正規雇用等転換コース(最大50万円を助成)を使用する際、東京都が同額の50万円が上乗せされる。また、35歳未満の若者を正社員に採用した中小企業には15万円の奨励金を出す制度も創設することになります。来年度から3年で計1万5千人の正規雇用への転換を目指します。
キャリアアップ助成金の正規雇用等転換コースは、厚生労働省が行っており、半年以上働いている有期の非正規社員を正社員に切り替えた中小企業に1人あたり50万円、大企業には40万円を助成している(平成28年3月31日まで)。東京都は、来年度予算案に約8億5千万円を計上し、都内に本社や事業所を置く企業に国の助成額と同額を上乗せを助成します。厚生労働省と違い、企業の規模を問わず、企業内の非正規から正規への転換を促す狙いです。
また、若者の更なる正社員化を促すため、来年度に2億円規模の奨励金制度を創設し、採用実績などの開示を条件に厚労省が認定している都内の若者応援企業がハローワークの紹介で35歳未満を正社員として採用した場合、1人あたり15万円を企業に支給します。但し、新卒採用は対象外で、採用後6カ月、職場に定着するのが条件となります。
これ以外にも、45歳未満の正社員化の支援策も本格化させるため、職務実習とトライアル雇用を合わせた9カ月間の支援プログラムや正社員化を前提にした1ヶ月の就労体験などを用意し、来年度予算案に約15億円を計上します。
キャリアアップ助成金は、事前にキャリアアップ計画を出す等の準備が必要ですが、採用系では企業が活用しやすい助成金です。これと有期実習訓練を組み合わせた採用を行っている企業も多く、更なる活用が広がると予想されます。